jiyouの日記

2007-10-04辧殿尼御前御書

辧殿尼御前御書

【べんどのあまごぜんごしょ】


文永十年九月 五十二歳御作

日昭母妙一

 しげければとどむ、辧殿に申す大師講を・をこなうべし・大師と(取)てまいらせて候、三郎左衛門尉殿に候、御文のなかに涅槃(ねはん)経の後分二巻・文句五の本末・授決集(じゅけつしゅう)の抄の上巻等・御随身あるべし。

 貞当(さだとう)は十二年にやぶれぬ・将門(まさかど)は八年にかたふ(傾)きぬ、第六天の魔王十軍のいくさを・をこして・法華経の行者と生死海の海中にして同居(どうこ)穢土(えど)を・とられじ・うばはんと・あらそう、日蓮其の身にあひあたりて大兵を・をこして二十余年なり、日蓮一度もしりぞく心なし、しかりと・いえども弟子等・檀那等の中に臆病のもの大体或はをち或は退転の心あり、尼ごぜん(御前)の一文不通の小心に・いままで・しりぞ(退)かせ給わぬ事申すばかりなし、其の上自身のつか(使)うべきところに下人を一人つ(付)けられて候事定めて釈迦・多宝・十方分身の諸仏も御知見あるか、恐恐謹言。

九月十九日

日蓮花押

辧殿尼御前に申させ給へ