円教
【えんきょう】
空仮中の三諦・十界・十如・三千の一切諸法が完全に矛盾することなく円融する教えである故に円教という。
但し円教にも爾前と法華の円があるが、爾前の円教に於いても、凡夫が位の次第(修行を順次ステップアップして仏を目指す)を経ずして成仏出来る事を明かし、又は煩悩を断ずることなく成仏することを説く。
而して、法華経開経無量義経の「未顕真実」のように、上記の成仏観はあくまで爾前のものであり、法華経と相対すれば有名無実である。