三変土田

三変土田

【さんぺんどでん】

法華経宝塔品第十一で釈尊が三度、国土を変じて浄土としたこと、三変浄土、三変土浄ともいい、略して三変という。土田とは、国土、土地、場所の意。見宝塔品第十一で多宝如来宝塔が涌現し、釈尊がその塔を開くにあたり多宝如来の願いによって十方の分身を集めることになり、まず、娑婆世界を変じて清浄にし、会座の大衆以外の諸の天人を他土に移して分身の諸仏を集めたが、収まりきれなかったため更に八方の二百万億那由佗の国を変じて清浄にし、諸の天人を他土に移し、更にまた、八方の二百万億那由佗の国を変じて清浄にし、諸の天人を他土に移した。これを、三変土田、または三変浄土という。こうして娑婆世界、並びに八方おのおの四百万億那由佗の国土が浄化された所に十方の分身の諸仏がことごとく来集して坐し、釈尊は宝塔を開いて並坐し、大衆を虚空において虚空会の儀式がはじまるのである。法華玄義巻七上には「三変土田とは或はこれ同居(どうこ)の穢(え)を変じて同居の浄を見せしめ、或は方便有余の浄を見る、例せば寿量に云うがごとし『もし深信解ある者は、仏常に耆闍崛山(ぎしゃくっせん)に在して大菩薩声聞衆僧と共なりと見る』と、これなり。或は実報の浄を見る。例せば、娑婆国土はみな紺瑠璃にして純ら諸の菩薩のみなるを見るがごとし、すなわちその義なり。或は寂光等を見るなり。法華三昧の力、見をして不同ならしむるのみ」とある。

寂光土