五障三従

五障三従

【ごしょうさんじゅう】

女人の五つの障りを五障という。法華経提婆品の竜女成仏の段に、舎利弗尊者が女人は法器に非ず等と難じ、更に女人の五障を教えて成仏を難ずる文に「又女人の身には猶五つの障りあり。一には梵天王となることを得ず、二には帝釈、三には魔王、四には転輪聖王、五には仏身なり、云何(いかん)ぞ女身、速かに成仏するを得ん」というのがこれである。

三従とは、女性の一生涯において服従すべきとされた三つのこと。幼にしては父母に従い、嫁(か)しては夫に従い、老いては子に従うことをいう。三隔(さんきゃく)、三事監ともいう。女人の機根が劣ることを示すものとして使われる。女性はこの三従に縛られて終生自由を得ることができず、仏道修行をするのに困難な境涯にあるとされた。大智度論九九に「女人の体、幼き時は則ち父母に従い、少(わか)き時は則ち夫に従い、老いては子に従え」とある。「さんしょう」とも読む。