化城宝処の譬え

化城宝処の譬え

【けじょうほうしょのたとえ】


七譬の一つ。出典は化城喩品第七。宝処を志して遠路を旅しながら、途中で疲れ果てて旅を断念しようとする人々に対し、導師が神通力で一つの城をつくり、これが目的地であるといって人々を励ま。そして、城で休息し、そこが目的地であると思っている人々に対し、導師はこの城は目的地ではなく、一時の休息のための化城であり、真実の目的地である宝処は近いと励まして、ついに長途の旅を成功させる。化城は方便の教えである三乗、宝処は一仏乗を意味し、仏が衆生の機根に応じて三乗の教えを説きながら、衆生を一仏乗の真実の悟りの境地に導いていくことを譬えている。