十軍

十軍

【じゅうぐん】

十軍とは、十種の魔軍を指す。1.欲 2.憂愁(うしゅう) 3.飢渇(飢えと渇き) 4.渇愛(五欲に愛着すること) 5.睡眠 6.怖畏(おそれること) 7.疑悔(ぎけ/疑いや後悔) 8.瞋恚(しんに) 9.利養虚称(財を貪って空しい評判を得ること) 10.自高蔑人(驕りたかぶり人を卑しむこと)


貞当は十二年にやぶれぬ将門は八年にかたふきぬ、第六天の魔王十軍のいくさををこして法華経の行者と生死海の海中にして同居穢土をとられじうばはんとあらそう、日蓮其の身にあひあたりて大兵ををこして二十余年なり、日蓮一度もしりぞく心なし、しかりといえども弟子等檀那等の中に臆病のもの大体或はをち或は退転の心あり、尼ごぜんの一文不通の小心にいままでしりぞかせ給わぬ事申すばかりなし(1224頁)