妙一尼

妙一尼

【みょういちあま】


古来、三説あり。日昭聖人の姉で日朗聖人の母妙一女と同人という説、二には富木常忍の娘を乙御前として妙一女と考え、尼は工藤祐経の娘で印東祐照の妻、日昭聖人の母という説、三には日昭聖人の母、乙御前、という説。詳伝は不明。


山中講一郎氏によれば、辧殿(弁殿)尼と妙一尼は同一人物で、弁殿尼は存在しない。「辧殿尼御前に申させ給へ」(1224頁)は、「辧殿、尼御前に申させ給へ」との意であるとし、尼御前が弁殿(=日昭)の母であれば、「弁殿母尼御前」になるはずだから、よって、妙一尼は日昭の母親ではないと結論している。