寂光土

寂光土

【じゃっこうど】

仏の住する清浄な国土のこと。四土の一つ。常寂光土、浄土、仏土ともいう。爾前経においてはこの娑婆世界を煩悩と苦しみの穢土(えど)と説き、同居土(どうこど)、方便土、実報土と、衆生の境界によって居住する国土の差別を論じ、仏のみ寂光土に住すると説いた。法華経迹門においては三変土田が説かれ、同居、方便、実報の三土は、一応、寂光土と変じたが、まだ無常の国土の上における無常の寂光土であった。法華経本門において本国土妙が説かれ、この娑婆世界こそ、仏の常住する本有(ほんぬ)の寂光土あることがはじめて明かされた。