現在の三因

現在の三因

【げんざいのさんいん】

十二因縁を三世の因果に立て分けたとき、現世の因とされる愛・取・有のこと。

愛とは物や異性を欲すること、取とは満足の境界を得るために奔走すること、有とは来世に生まれる姿という果をもたらす行為のことをいう。この現在の三因によって生、老死という未来の果を生ずるとされる。倶舎論巻九に「資具と婬とを貪るは愛なり。諸のの境界を得んが為めに遍く馳求(ちぐ)するを取と名づく。有は謂わく、正しく能く当有の果を牽く業を造る」とある。