自行化他

自行化他

自行と化他のこと。修行に約す場合と法体に約す場合がある。

①修行に約す場合。自行とは自分が法の利益を受けるために修行することをいい、化他とは他人に利益を受けさせるための教化・化導をいう。三大秘法抄に「題目とは二の意有り所謂正像と末法となり、正法には天親菩薩竜樹菩薩題目を唱えさせ給いしかども自行ばかりにしてさて止ぬ、像法には南岳天台等亦南無妙法蓮華経と唱え給いて自行の為にして広く他の為に説かず是れ理行の題目なり、末法に入て今日蓮が唱る所の題目は前代に異り自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり名体宗用教の五重玄の五字なり」(1022頁)とある。

②法体に約す場合。自行とは仏の境地をそのまま説いた随自意の法をいい、化他とは修行の機根に応じて説いた随他意の法をいう。