yasuyo-yoの求道辞典

2007-09-06十悪

十悪

【じゅうあく】

十種の悪業のこと。十善に対する語。十悪業、十不善業、十不善業道ともいう。倶舎論巻十六等に説かれる。身口意の三業による悪業のうち、最も悪いものを身三、口四、意三の十種の悪業とする。殺生、偸盗、邪淫は身に行う三悪、妄語(うそをいう)綺語(おせじをいう)、悪口、両舌(二枚舌を使う)は口の四悪、貪欲(欲張り)瞋恚(いかり)、愚痴(おろか)または邪見は心(意)の三悪で、以上を十悪という。華厳経巻二十六に、十悪道も果報を「此の十不善道は、上なるは地獄の因縁、中なるは畜生の因縁、下なるは餓鬼の因縁なり」と説き、十悪各別にその果報を。地獄、餓鬼、畜生に生ずる旨を説き、もし人間と生まれた場合は殺生は短命で多病、偸盗は貧窮で財を失って自在を得ず。邪淫は婦が貞良でなく、随意の眷属を得ず。妄語は多く誹謗され、人に誑(たぶら)かされる。両舌は眷属離反し、幣悪の眷属を得る。悪口は悪声を聞き、言に諍訟gs多い。綺語は言うことを人が信受せず、語るに明了でない。貧欲は心に足ることを知らず、多欲で厭くことがない。瞋恚は常に他より脳害される。邪見は邪見の家に生まれ、その心が諂曲であると説かれている。

[御書]一代聖教大意(400㌻)聖愚問答抄(477㌻)