yasuyo-yoの求道辞典

2007-10-30

抜苦与楽

【ばっくよらく】

苦を除き楽を与えること。仏の慈悲の行為をいう。

2007-10-28

国府入道夫妻

【こうににゅうどうふさい】

日蓮大聖人御在世当時の佐渡在住の門下。国府入道・国府尼夫妻は、阿仏房・千日尼夫妻と同じように佐渡で入信し、大聖人を命を賭して守った。

2007-10-24

八万四千の塵労門

【はちまんしせんのじんろうもん】

一切の煩悩にちて説き明かした法門のこと。八万四千は法数の一つ。実際の数を示す場合もあるが、一般には大数を表す。塵労とは煩悩の異名。八万四千の塵労は八万四千の煩悩とも、病とも言われる。大智度論巻五十九には、煩悩を病に譬え、八万四千を立て分けて「根本の四病は貪・瞋・癡・等分にして、淫欲の病に二万一千を分かち、瞋恚の病に二万一千を分かち、愚癡の病に二万一千を分かち、等分の病に二万一千を分かつなり」と説いている。釈尊の法においては、苦しみの原因を煩悩にあるとして、煩悩を滅尽すれば涅槃に達すると説き、歴劫修行を勧める。これに対して、御義口伝の八万四千天女の事には「御義口伝に云く八万四千の塵労門なり、是れ即ち煩悩即菩提生死即涅槃なり七宝の冠とは頭上の七穴なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者是れなり云云」(780㌻)と述べられており、三大秘法のご本尊に南無妙法蓮華経を唱える者は、八万四千の煩悩が即八万四千の菩提(悟り)となって、最高の幸福境涯を得ると教えられている。

2007-10-21

論語

【ろんご】

儒家における基本的経書の一つ。孟子大学中庸と合わせて四書と呼ばれる。戦国時代末期(前三世紀)ごろまでに、孔子の門弟らによってまとめられた。名称は、孔子が弟子やその他の人々と政治道徳の問題について論じ合った語を編纂したところから付けられた。二十篇から成り、各篇の最初の書き出しの二字または三字をとって篇名がつけられている。内容は折からの戦乱期にあって、人間の親愛の心を取り上げて仁と名づけ、仁の上に伝統的な秩序を確立すべきことを説いている。それは権力による法治主義に対して仁徳による礼治主義を意味し、修己治人の道を踏む有徳者を君子と名づけ、教育目標とし、もって諸侯政治を内側から改革しようとしたのである。その表現には求道と道義心にあふれた人間孔子と、個性豊かな弟子達で構成された孔子学団の活動が生き生きと描かれ、どの語も、観念論的なものではなく、社会生活上の切実なる実践を主眼としている。日本には応神天皇十六年に百済から伝来したという。

2007-10-18

寒苦鳥

【かんくちょう】

インドの雪山に住むという想像上の鳥。この鳥は、巣を作らないため、寒苦から抜け出せないで、常に寒苦に責められているという。仏道を志す者が、地獄の苦に責められるときは仏道を真剣に修行しようと思い立つが、名聞名利のために、その志はついに消えてしまい、仏道修行を全うできず、相変わらず苦しみに責められることに譬える。なお寒苦鳥はつがいの鳥で、女鳥は殺我寒故(我を殺す。寒きが故に)と鳴き、雄は夜明けなば巣を造らんと鳴くとされる。

2007-10-16

鬼子母神

【きしもじん】

梵語ハーリーティの訳。訶利帝と音写する。訶利帝母ともいう。王舎城の夜叉神の娘。鬼神闍迦の妻で一万(五百、一千の説もある)の鬼子の母なので鬼子母神という。誕生のときに夜叉衆が歓喜したので歓喜母ともいう。性質は凶暴で人の子を取って食うのを常とした。釈尊はそれを見て哀れみ、戒めるために末子の嬪迦羅を取って隠した。鬼子母神は七日間捜しても見つからず、釈尊のところに行ってその安否を尋ねた。釈尊鬼子母神の悪行を戒め、三帰五戒を授けて死ぬまで人の子を取って食うことをしないと誓わせてその子を返したという。鬼子母経、有部毘奈耶雑事三十一等に出ている。インドではこの神を求児、安産育児の女神としており、日本でもその風習が受け継がれている。法華経陀羅尼品第二十六では、十羅刹女等とともに、法華経を受持し、読誦し修行する者を擁護して安穏を得させ、諸の衰患、毒薬を消せることを釈尊に誓っている。日蓮大聖人はこの誓願から鬼子母神を諸天善神の一つに数えられている。

2007-10-15

毒鼓の縁

【どっくのえん】

謗法衆生法華経を強いて説き聞かせることは、かえって法華経に縁するゆえに成仏の因になること。逆縁ともいう。

毒鼓とは毒薬を塗った太鼓のこと。涅槃経巻九に「譬えば人有りて、雑毒薬を以て用て太鼓に塗り、大衆の中に於いて、之れを撃ちて声を発(いだ)さしむるが如し。心に聞かんと欲すること無しと雖(いえど)も、之を聞けば皆な死す。唯だ一人不横死の者を除く。是の大乗典大涅槃経も亦復た是くの如し、在々処々の諸行の衆中、声を聞く者有れば、所有(あらゆ)る貪欲・瞋恚・愚痴、悉く皆な滅尽す。其の中、思念に無心なる有りと雖も、是の大涅槃経因縁力の故に、能く煩悩を滅して、結自ずから滅す。犯四重禁(ぼんしじゅうきん)及び五無間も、是の経を聞き己(おわ)れば亦た無上菩提の因縁を作り、漸(ようや)く煩悩を断ず。不横死(ふおうし)の一闡提(いっせんだい)を除くなり」とある。法を信じようとせずに反対しても、やがて煩悩を断じて得道することができることを毒鼓を打つことに譬えている。

2007-10-13

陰陽五行説

【いんようごぎょうせつ】

「陰陽」は「おんよう」とも読む。中国古来の人事自然を解釈する世界観。一切万象を、陰陽の二次元的原理の展開とその具現の根元的要素である五行とその運行論を基にして原理の背反性とその均衡(相反反応)の中で律動するものとしてとらえている。陰陽の字義はそれぞれ「山の日陰」と「山の日向」という意味である。それが明暗等へ、抽象化が行われ、その抽象的意味から世界根本原理として人間の活動も含めた自然の生成変化を説明するのに用いられるようになった。更に究極的根本としての太極が立てられて「大極─両儀(陰陽)─四象八卦」という生成論が展開された。一方、五行説は「書経」の洪範に既にみられるが戦国時代の「すうえん」によって体系的に説明された。五行説とは、木火土金水という五元素の循環的運行によって世界の進展を説明しようとしたものである。「すうえん」は、これを土・木・金・火・水の順序で、前者は次者に勝てないと定まっているとする五行相勝(克)説を唱えて、歴代王朝の交代を説明しようとした。前漢末期になると、五行の循環を木・火・土・金・水として前者は次者を生じるとする五行相生説が優勢となってきた。そして、漢代には、陰陽説と融合し、天文数学とも結びつき、占ト(せんぼく)禁忌(きんき)などと関連づけられ、民族信仰となっていった。一方では、哲学的解釈が更に進んで、宋代には儒学の中で宇宙重要な解釈手法として確立していった。日本においては、当初から天文歴数・占星の面が強く、哲学的側面は発展をみなかった。律令制度のもとに、中務省内に陰陽寮が置かれて、意見書(勘文)を提出する制度があった。俗信化した陰陽説は深く民衆の生活の中に入り込んで、弔事の友引、吉事の際の大安、家作の折の鬼門等に名残をとどめている。

2007-10-10

無財餓鬼

【むざいがき】

財物がなくて貪る餓鬼のこと。無財鬼ともいう。餓鬼の一種。極めて貧しいために食物を食べることができない餓鬼。順正理論巻三十一に無財鬼・少財鬼・多財鬼の三種の餓鬼が説かれる。そのおのおのが三つに分類され、無財鬼には炬口鬼(こくき)鍼口鬼(しんくき)臭口鬼(しゅうくき)がある。炬口鬼は慳貪(けんどん)の科(とが)による結果で、口の中に常に火を吐き、赤々として絶えることのない状態をいう。鍼口鬼は腹が山谷のように大きく口が針の穴のように小さいので、どんな美味なものも食べることができず、飢渇が忍びい状態をいう。臭口鬼は口中より常に極悪腐乱の臭気を出し、常に吐き戻しているが何もでない。たとえ飲食にあっても受けることができず、飢渇して狂い叫び、乱奔するとされている。

2007-10-08

病の起こる因縁

【やまいのおこるいんねん】

天台大師は、摩訶止観で十境・十乗観法を明かしているが、巻八上に至って観病患境の項目を示し、そこで修行中に起こる因縁を説いている。すなわち「病の起こる因縁を明かすに、六あり。一に四大順ならざるが故に病む。二に飲食節ならざるが故に病む。三に座禅調わざるが故に病む。四に鬼神便りを得。五に魔の所為。六に業起こるが故に病む」とある。その内容を詳説すれば以下の通りである。①四大不順。我々の身体を形成している地大・水大・火大・風大の四大が調和を失う時に病気が起こる。すなわち、働きすぎたり、体が強健だといって重いものを背負い過ぎたり、外熱を受けすぎたりして火大強くなり、火大増の病気となる。反対に、外寒を受けすぎ水大増して水病となる。外の風が気を助け気が火大を吹き、火大が水大を動かす。これを風病という。また三大が増して地大を害したり、地大増して三大を害するのを地病という②飲食不節。飲食不節制であれば病気が起こる。ショウガ、肉桂などの刺激物やキュウリは火大を増す。サトウキビ、蜜の甘冷の物は水大を増す。藜(あかぎ・食用の草)は風大を増し、脂ぎった肉は地大を増す。このように食事をする者は、その食物の性を見分けなければならない。また五味五臓関係を述べれば、酸味は肝の働きを増すが、脾を損じ、苦味は心の働きを増すが肺を損じ、辛味は肺を増すが肝を損じ、鹹味は腎を増すが心を損じ、甜味は脾を増すが腎を損ずるのである。③座禅不調。座禅に際して壁や柱、衣服によりかかったり、心が怠慢であれば、魔が便りを得て、背・骨節等に疼痛を与える。これを注病といい、最も治りにくい病である。数息が調わないと起こり、さしこみがひどく、筋肉、血管を攣縮(れんしゅく)させる。また五臓の病が隠れていてはっきり分からない時は、座禅か夢で占い、それが青色・青人・獣・師子・虎・狼をみて怖れを生ずるのは肝の病である。赤色が起こり、赤人・獣・赤い刀杖・赤い小男女に親が付き添った夢、また父母兄弟の夢を見て喜びを生じたり、畏れを生ずるのは心の病である。この例にならって他の色を試すのである。④鬼神得便。

鬼病については、鬼が修行者の邪念に乗じて、その四大・五臓に入って悩ますのをいう。鬼はみだりに人を病まさない。種々の事を邪念したり、吉凶を知ることを望むとき、兜醯羅鬼(とけいらき)が種々の変化をしたりして青黄等の色となって五根から入る。⑤魔の所為。鬼がただ身を病めて身を殺すのに対して魔は観心を破り、法身の彗命を破る。邪念を起こして人の功徳を奪うことに相違がある。行者が座禅中に利養の邪念があると、種々の衣服、飲食、七つの珍宝、雑物を魔が現し、行者が喜んで受け取ればその心に入って病となり、この病は治しがたい⑧業起故病。過去の宿業、今世の破戒が先世の業を動かして業病となる。殺罪は肝と眼の病、飲食の罪は心と口の病、婬欲罪は腎と耳の病、妄語罪は脾と舌の病、盗罪は肺と鼻の病の原因となる。業が消えれば治るのである。摩訶止観巻八上に「応に地獄に重く受くべきを、人中に軽く償う。此れは是れ業の謝せんと欲するが故に病むなり」とある。これらの病因によって治病の方法も異なる。四大不順や飲食不節の病ならば、薬を用いて調養すればよい。座禅不調は座禅によって数息観を調えれば治る。鬼・、魔の二病は深い観行の力及び大神呪(神秘なる呪文)を用いるべきである。業病では、内には観力を用い、外には懺悔を用いると治すことができると説く。

御書 太田入道殿御返事(1009㌻)

2007-10-07

七慢

【しちまん】

七種の慢のこと。自己を実際以上に高く見せようとすることを慢という。慢、過慢、慢過慢、我慢、増上慢、卑慢、邪慢の七つをいう。

①慢とは、劣れる他人に自分が勝れているいると思い、等しい他人に等しいと思うこと。②過慢とは、他人に等しいのに自分が勝れていると思い、他人が勝れているのに自分と等しいと思うこと③慢過慢とは、他人が勝れているのに自分が更に勝れていると思うこと。④我慢とは我をたのんで思いあがること⑤増上慢とは、法理などをいまだ得ていないのに得たと思うこと⑥卑慢とは、他人のほうがはるかに勝れているのに自分は少ししか劣っていないとすること⑦邪慢とは、自分は徳がないのに徳があるようにみせること。

2007-10-04

冥の照覧

【みょうのしょうらん】

仏・菩薩や諸天善神が一切衆生の心や振舞いをすべて知っていること。「冥」とは「顕」に対する語で、事物に溶け込んで「見えないさま」を言い、「暗い」「奥深い」という意味ももつ。「照覧」とは「明らかに照らし見る」ということ。


孝経

【こうきょう】

儒教で孝養を説いた代表的な書。孔子が門下に語り聞かせた形式で記されているが、中国戦国時代末期に作られたと考えられている。

2007-10-01

北京大学讃歌

【ぺきんだいがくさんか】

敬愛する北京大学学生に贈る 池田大作


悠久なる中華の文明ありて

北京大学は第一の新学府なり。

思想の自由を掲げ時代の気風を開き

万物を包括しゆく学陣を張れり。


魯迅先生も曾て教壇に立ち

時代先覚の勇ある英才を輩出せり。

光輝満つる百年の歩みは

中華民族歴史の新章節を写せり。


我 招かれ三度 熱誠を陳ぶるに

共鳴拍手 雷の如く 今も胸に響けり。

名誉教授を賜りて二十三星霜

母校に光彩を添えんとの誓いは新たなり。


忘れきは一九六八年

敢然と勇を奮いて我は提言せり。

日中国交正常化を実現し

千年の友好の縁を継承せよ、と。


悪辣なる中傷は弓箭の如く

四面楚歌にして苦心を労せり。

怒涛に揺るがぬ柱となりて道を開かずば

誰人が新しき潮流へと転換しえようか。


わが心に深く刻まれし周恩来総理は

新時代を創造せんとの高邁なる遠望あり。

総理より託されし永遠中日友好へ

必ずや行動をもって応えんと心に期す。


日中友好の前途は洋々と広がり

未名湖畔の青き柳の如く輝きわたる。

願わくは いつの日か貴大学を再訪し

敬愛する俊英と共に教育平和を語らむ。


我は青年に万感の言葉を贈らむ。

「努めて徳智を磨き学業を成し遂げ給え」と。

帰国の繁栄を刮目して仰ぎつつ

人民幸福を創りゆかれる未来を祝さむ。




  北京大学の英邁なる学生の皆様の

  益々のご健康とが活躍を心より祈りつつ





悠々華夏文明古

北大第一新学府

思想自由開風気

兼容并包張旗鼓


魯迅昔曾執教鞭

輩出英才勇当先

百年輝煌現代史

中華民族写新篇


三度邀我陳慷慨

掌声如雷今猶在

名誉教授廿三載

誓為母校添光彩


忘一九六八年

敢然振臂我提言

日中邦交正常化

千年友好続前縁


明槍暗箭悪当道

四面楚歌苦心労

中流砥柱我開路

誰能逆轉新潮


神州最憶周恩来

高瞻遠矚創新紀

遺願中日永友好

付諸行動心長記


日中邦交新前程

未名湖畔楊柳青

何日重游訪学子

暢談教育与和平


寄語青年努力

徳智兼備学業成

貴国繁栄刮目

造福人民祝前程