yasuyo-yoの求道辞典

2007-10-16

鬼子母神

【きしもじん】

梵語ハーリーティの訳。訶利帝と音写する。訶利帝母ともいう。王舎城の夜叉神の娘。鬼神闍迦の妻で一万(五百、一千の説もある)の鬼子の母なので鬼子母神という。誕生のときに夜叉衆が歓喜したので歓喜母ともいう。性質は凶暴で人の子を取って食うのを常とした。釈尊はそれを見て哀れみ、戒めるために末子の嬪迦羅を取って隠した。鬼子母神は七日間捜しても見つからず、釈尊のところに行ってその安否を尋ねた。釈尊鬼子母神の悪行を戒め、三帰五戒を授けて死ぬまで人の子を取って食うことをしないと誓わせてその子を返したという。鬼子母経、有部毘奈耶雑事三十一等に出ている。インドではこの神を求児、安産育児の女神としており、日本でもその風習が受け継がれている。法華経陀羅尼品第二十六では、十羅刹女等とともに、法華経を受持し、読誦し修行する者を擁護して安穏を得させ、諸の衰患、毒薬を消せることを釈尊に誓っている。日蓮大聖人はこの誓願から鬼子母神を諸天善神の一つに数えられている。