yasuyo-yoの求道辞典

2007-10-24

八万四千の塵労門

【はちまんしせんのじんろうもん】

一切の煩悩にちて説き明かした法門のこと。八万四千は法数の一つ。実際の数を示す場合もあるが、一般には大数を表す。塵労とは煩悩の異名。八万四千の塵労は八万四千の煩悩とも、病とも言われる。大智度論巻五十九には、煩悩を病に譬え、八万四千を立て分けて「根本の四病は貪・瞋・癡・等分にして、淫欲の病に二万一千を分かち、瞋恚の病に二万一千を分かち、愚癡の病に二万一千を分かち、等分の病に二万一千を分かつなり」と説いている。釈尊の法においては、苦しみの原因を煩悩にあるとして、煩悩を滅尽すれば涅槃に達すると説き、歴劫修行を勧める。これに対して、御義口伝の八万四千天女の事には「御義口伝に云く八万四千の塵労門なり、是れ即ち煩悩即菩提生死即涅槃なり七宝の冠とは頭上の七穴なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者是れなり云云」(780㌻)と述べられており、三大秘法のご本尊に南無妙法蓮華経を唱える者は、八万四千の煩悩が即八万四千の菩提(悟り)となって、最高の幸福境涯を得ると教えられている。